救急医療体制と看護師の仕事の現状

8月 23, 2017 · Posted in · 救急医療体制と看護師の仕事の現状 はコメントを受け付けていません 

現在の救急医療体制は、全国各地で地域医療への取り組みが進むことから、各地域内にある医療機関をその設備や医療水準、システム等により、対応可能な重症度に応じて、第1次から第3次救急機関まで分けられています。
第1次救急機関は、外来でも対応できる軽症患者を扱い、第2次救急は、入院や手術を要する重症患者、そして第3次救急では、一刻を争う重篤な患者に対応可能な医療機関であるのが、現在の救急医療体制です。
その為、各地域にある医療機関は、概してその施設規模に応じて3つに分かれる他、特に地域内で医療の要となる大学や国公立病院など高度救命救急又は救命救急センターを備える機関を中心に、各施設が連携体制を取り、重症度に応じて医療サービスを必要とする方が、平等にその機会を得られるよう図られてるのが実情です。
これらのことから、現在の体制下で働く看護師には、医療水準の異なる多様な施設により、活躍の場が広がると同時に水準が高くなる程、その専門性もより求められる状況にあります。
その為、特に3次救急を扱う大規模病院では、専門看護師や認定看護師など特定の看護分野に於いて、高い看護技能と知識を備えた有資格看護師の採用が進んでいます。
また、地域医療への取り組みの一環として、特定診療科の専門クリニックが全国各地に設置されることから、個人クリニックレベルでも看護師には特定分野の専門性が求められるのが実情です。
その一方で、各職場となる施設の医療水準により、看護師の仕事内容もその看護技能や経験に応じて求められる役割が異なり、現在ではその役割分担がより明確化する状況にある為、それぞれの能力を活かした働き方ができるのも現状です。